これらの動物をモチーフとした連続模様は、それぞれ1種類の形のみを使って隙間なく平面を埋め尽くしています。これは「平面の正則分割」や「テセレーション」などと呼ばれており、オランダの版画家M.C.エッシャーの作品で良く知られています。

個々の形は、隣に接した形と輪郭線を共有しており、ひとつひとつの形が、ある時は「図」に、またある時は別の形の背景として「地」となっており、同じ形であるのに、視線を移す度にその役割を入れ替えます。私は、自身の制作方法から「平面充填紋様」と呼ぶのが好みなのですが、皆さんはお好みの名前で呼んで頂き、そして、これらを面白がって頂ければ幸いです。